歌舞伎を1度は観てみたいとは思うけど、なんだか難しそうで一歩踏み出せない……いう人もいるのではないでしょうか。
歌舞伎は日本の伝統芸能で、歌舞伎が大好きという人もたくさんいるのです。
そんなおもしろいものを観ないなんてもったいないことですよね。
歌舞伎にはストーリーがあって、演目と呼ばれています。
そのような演目などについて知っておくと歌舞伎がより身近なものになるのではないでしょうか。
そこで、歌舞伎初心者のおすすめの演目についてご紹介してみたいと思います。
歌舞伎初心者の楽しむポイントについて
歌舞伎初心者が歌舞伎を楽しむポイントとして挙げられているのが演目です。
演目とは上演される歌舞伎の題名のことで、歌舞伎作品には昔から受け継がれている古典と、最近の作品である新作があります。
その中で、上演される回数が圧倒的に多いのが古典の方になります。
そして、その古典の演目は大きく分けると時代物と世話物に分けられています。
時代物は江戸時代よりもっと前にあった時代が扱われていて、室町時代や鎌倉時代、さらには平安時代など時代の武士の社会や合戦の様子などを題材としています。
これらの題材が江戸時代に演じられたことから江戸歌舞伎が発症していますので、江戸風のテイストになっているのです。
それに対して、世話物の演目は江戸時代の社会や風俗などが題材になっています。
江戸時代を再現したような物語になっていて、登場する人々も江戸の町に多くいた長屋の住人や商売人などが活躍しています。
歌舞伎初心者におすすめの演目は、世話物で、観るのにより分かりやすくなっていて、時代劇を見るのと同じように楽しむことができるといわれているのです。
歌舞伎公演は1年を通して行われています。そして、歌舞伎役者たちが演じる演目は約1カ月くらいで切り替わっていくようになっています。
公演は一日2回、昼の部と夜の部の2部制か3部制が採られています。また、昼と夜では上演演目も違いますので、まずは上演日程と演目を確認してから予定を入れるようにしましょう。
基本的に歌舞伎役者は全員男性で、子供時代には女性も舞台に立つことができます。
そのため、歌舞伎の舞台にいる女性役はじつは男性が演じているのです。
このような女性役を演じる男性のことを女形と書き、おんながたまたはおやまとよびます。
または女方と書かれる場合もあるのです。
このような女形は、歌舞伎ならではの魅力として現在でも継承されており伝統となっています。
それも歌舞伎初心者の楽しむポイントの一つといえます。
初心者におすすめの演目ってどんなものがあるの?
歌舞伎初心者が楽しめる歌舞伎の演目についてはいろいろありますが、中でも助六という演目はおすすめです。
初めて歌舞伎を見物するというならぜったいにおすすめするという人もおり、助六は吉原というところを舞台にして展開する歌舞伎十八番」の1つとされる物語です。
曽我五郎時致という人が花川戸の助六という侠客となり、源氏の宝刀友の切丸を探し出して奪い返すというストーリーです。
助六は江戸で一番かっこいいといわれる男で、助六はけっこう自由奔放な性格で、通行人に喧嘩を売ったり、からかったりするなどやりたい放題のシーンなどが楽しめます。
助六の恋人の花魁である揚巻が豪華な衣装に身を包み、敵役にタンカを切るシーンなども見どころです。
助六はとてもきれいで華やかな楽しい舞台だといわれ、大注目のおすすめの歌舞伎舞台です。
また、紫色の鉢巻きと尺八を背中にして、傘を開いたポーズで花道に登場する助六の格好よさも見どころです。
浮気がばれたことも知らずに朝帰りをしてくる旦那さんと奥さんのやりとりがコミカルに描かれた身代座禅という演目も歌舞伎初心者におすすめの演目です。
浮気が奥さんに知られてしまったというストーリーで、初心者におすすめの分かりやすくておもしろいストーリーです。
愛人と会うために一晩座禅をすると奥さんに伝え、その後、家来に身代わり座禅をさせた旦那さんが帰ってくると浮気がばれていたというストーリーです。
このように、歌舞伎には初心者にもわかりやすくて、歌舞伎の舞台をしっかりと楽しめる演目があり、歌舞伎を見たことがないという人にはとてもおすすめです。
まとめ
歌舞伎を1度は観てみたいけれどもなんだか難しそうという場合でも、歌舞伎には初心者からじゅうぶん楽しめる演目があります。
初心者におすすめの歌舞伎の演目は古典の世話物で、分かりやすくてシンプルなストーリーのものです。
例えば、助六はこれまで何度も上演されてきた人気演目で、見所もたくさんあって華やかな歌舞伎の舞台を楽しむことができます。
また、身代座禅という演目もわかりやすいストーリー展開で歌舞伎初心者の方におすすめの作品です。
まだ歌舞伎を見たことがないという人はこの機会に歌舞伎を楽しんでみてはいかがでしょうか!