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歌舞伎観劇のマナーとは?服装、食事、掛け声のタイミングとは?

歌舞伎を観にいこうと誘われたけれど、

何だか敷居が高く感じる、、、

観劇マナーもよく知らないし、、、

と躊躇している人がいれば勿体無いことです。

そもそも歌舞伎は古くから庶民の娯楽として発展してきたものですから、しゃちほこばって観ることはありません。

周囲から白い目でみられないように最低限のマナーは必要ですが、どれも当たり前の難しくないものです。

これだけは、というマナーを押さえておいて、片肘張らずに楽しみましょう。

歌舞伎を観るときの服装は?

歌舞伎を観るためのドレスコードはありません。

昔、上流階級の家庭では歌舞伎場でお見合いをすることがあり、現在でもきっちりと着物を着て観劇している方もたくさんいらっしゃいます。
しかし着物をきなければならないのだろうか、などと心配する必要はなく、ジーンズ姿の方やカジュアルな格好の方もたくさんいます。

ただ帽子は席についたら外すようにしましょう。

また頭の上の高い場所で髪を結うなどしてしまうと後ろの席の方から舞台が見えにくくなりますので結うのは低い位置にしましょう。

食事

歌舞伎は4時間や5時間かかる長時間の観劇ですから、飲食は認められています。

持ち込んだ弁当を上演中に食べても構いませんし、桟敷席には机が用意されていますから料理をつまみながら観劇している方もいます。

多くの方は幕間と呼ばれる30分ほどの休憩時間の間に食べる人が多いです。場所によっては食堂もありますから、予め予約しておくことで幕間にゆっくりと食事をすることが出来ます。

いつ食べても基本的には大丈夫ですが、

気をつけたいことは音や匂いは出来るだけ気を配るということです。

 

幕の内弁当は元々歌舞伎の幕間に食べられることでついたお弁当の名前ですが、入っている物は一口で食べられるサイズのお握り、同じく一口で食べることが出来る汁気のない料理です。

匂いの強いものや音が立つものが入っていないのは、周囲の迷惑にならないように考えられているからです。ですから音がする食べ物や包装を外すときに音が出てしまうようなものは遠慮しましょう。

特にコンビニなどの袋はガサガサと音が立ち、周囲の人の気を散らしてしまいます。

 

観劇中は音を立ててはいけないので、食べ物は一口サイズのものと覚えて下さい。
また、劇場によっては上演中の飲食はご遠慮下さい、と書かれているところもありますから、行く劇場の案内に従うようにしましょう。

基本的にしてはいけないこと

客席への出入りは幕間と呼ばれる休憩時間以外はしてはいけません。

劇場の座席が映画館と同じように作られているからで、出入りをすると観劇中の他のお客さんの邪魔になってしまいます。今が面白いと思っているところで前を人がうろうろしてよく見えなかったとなれば、誰でも腹が立つでしょう。

幕間以外で移動はしないようにしましょう。

当然のことですが舞台の撮影や録画は禁止されています。

最近はスマートフォンでどこでも簡単に写真や動画をとれるようになり、若い人の中には気軽にいつものようにと撮影してしまうことがあるかもしれません。これは絶対にしてはならない行為ですので、音が鳴る心配もあるのでしたら観劇前に電源を切ることをお薦めします。

また咳が出てしまって困った、という経験を持っている方も沢山居ます。咳は演劇の音を遮ってしまいますので、不安な方は咳止め飴などを準備しておきましょう。

拍手や掛け声のタイミング

歌舞伎では見せ場や見得を切る時に観客が拍手をしたり掛け声をしたりします。

初めての観劇ではタイミングもわからないことが多いでしょうから、周囲に合わせるのが良いでしょう。

自分の判断で今のは素敵だったから、格好良かったからと拍手などをしてしまうと、お芝居のリズムを崩してしまうこともあり、周囲から白い目で見られます。

歌舞伎では客席からの掛け声や拍手も含めて構成されていますから、タイミングはとても重要です。

そして覚えておかなければならないことは、「成田屋!」などの掛け声は男性がします。
女性はしてはならない上にタイミングも難しいので、掛け声は大向こうと呼ばれる常連さんに任せておきましょう。

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まとめ

歌舞伎を観劇するときのマナーですが、映画や演劇などと基本的なところは同じです。

周囲に迷惑をかける音や匂いを控えること、劇の邪魔になるようなことはしないこと、それさえ理解していれば楽しく観劇することが出来ます。
歌舞伎は古い言葉が使われるためにわかり難いのでは、と思う方もいらっしゃいますが、パンフレットで予め粗筋を読んでおくだけでも違います。

また劇場ではイヤホンガイドの貸し出しをしてくれますから、詳細に場面の説明を聞きたい場合には借りてみましょう。
難しい言葉があっても日本人が日本語で演じているものです。まずは気軽に雰囲気を楽しむ、豪華な衣装や舞台背景を楽しむ程度から始めてみてください。

最低限のマナーを守っていれば、観劇はきっと楽しい経験になることでしょう。

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