歌舞伎と音楽の関係!役割とはどんな?

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歌舞伎の舞台において音楽はとても重要な要素で、不可欠な役割を担っています。

このように歌舞伎は様々な場面で音楽が用いられるようになっています。

そんな歌舞伎の音楽ですが、丼や役割をもっていて、どのような効果があるのでしょうか?
また、どんな音楽が使われるのでしょうか。
これらのことについて知っておくと、歌舞伎をもっと楽しむことができるようになりますよね。

 

そこで、これらの点についてご紹介してみたいと思います。
歌舞伎についていろいろと知ることで歌舞伎の観劇がより充実していきます。

歌舞伎の音楽の役割について

歌舞伎では様々な場面で音楽が用いられています。歌舞伎の舞台において音楽はとても重要な役割を担っています。
歌舞伎で表現される音楽には、演奏される目的で主に3つの役割をもつといわれています。

 

まず、舞台の進行を助けるという役割で演奏される音楽があります。
下座というもので、舞台の下手(しもて)側にある黒御簾の中で演奏されます。
この音楽は黒御簾の中で演奏が行われているため、演奏の様子を客席からは見ることはできません。

この下座音楽(げざおんがく)ともよばれる音楽は、その場面で最もふさわしい音楽や擬音を演奏することで舞台の進行を助けるという役割を担っているのです。

 

また、歌舞伎役者さんの演技を客席に効果的に伝えるためなどの目的で演奏される所作音楽という音楽があります。
この音楽は、舞台上で演奏され、歌舞伎俳優の演技に直接的に関係する音楽です。

所作音楽には義太夫狂言の語りを担当する竹本や、作事(しょさごと)や舞踊の地としての演奏が行われるといわれる長唄や常磐津、清元などが含まれるといわれています。

 

そして、これらの役割とは別の目的で演奏される柝やツケなどの音楽があり、特徴的な音で表現されます。音は四角く切り出された2本の木片を用いて出されます。

音楽の効果とは?

歌舞伎の舞台では、俳優のせりふ以外にもたくさんの音が使われています。
歌舞伎では演目によって使われる音楽の種類は異なるといわれ、音楽によって、役者の演じる役柄の気持ちをより観客に伝わりやすくなったり、舞台の進行をサポートするといった効果があります。

 

風や雨などの音や通行人の足音などの足音といった効果音をはじめ、情感豊かな演奏によるメロディなどは役者の踊りの伴奏などに使われたりしています。
三味線を使った唄や語りなどは歌舞伎の舞台には不可欠なものなのです。

 

歌舞伎の音楽は歌物と語り物の2種類に分かれるといわれたりして、歌物は主に踊りの伴奏に使われています。
また、語り物はナレーション的な役割があって、人形浄瑠璃のストーリーを歌舞伎化したものなどで演奏されます。

話の状況などについて、節をつけてから語るのです。

どんな音楽が使われる?

歌舞伎音楽には長唄、義太夫節、歌物。常磐津節、河東節などの音楽が使われます。
長唄は歌舞伎の伴奏音楽として使われてきた音楽で、大坂で発展しました。義太夫節は重厚な音や語りが特長語り物です。

 

常磐津節は江戸で発展し、軽妙洒脱な語り口の舞踊劇で演奏されル音楽です。
河東節は現在は助六縁江戸桜のみで演奏されル音楽で、素人の旦那衆が演奏しているといわれています。

 

このような歌舞伎の音楽の演奏に用いられている音楽の演奏は、三味線や常磐津などが挙げられます。
歌舞伎に用いられる三味線は、音楽の種類によって使い分けられています。

 

例えば、高音の細竿は長唄、低音の太棹は語り物で使われながら重厚な音を奏でることが可能な楽器です。
そして、その中間的な音が出せる中棹が使用される常磐津などがあり、いずれも効果的に歌舞伎の舞台を盛り上げるのに役立っています。

 

常磐津を語り物で演奏する時には三味線と太夫という組み合わせで行われますが、歌物で演奏される時には歌と三味線にお囃子が加わります。
お囃子は小鼓や大鼓、太鼓、笛の組み合わせで、小鼓は個性的な形の楽器としてよく知られており、左手で緒を、右手で革の部分を打ち、音をだします。

 

そして、両面に張られた革を締めたり緩めたりして音色が調節されます。そして、大鼓は小鼓と同じ形で一回り大きめの楽器です。演奏する時には左膝上において右手打ちで演奏します。

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まとめ

このように、歌舞伎の舞台では音楽は不可欠な要素です。歌舞伎の音楽はとても重要な役割を担っていいて、舞台の様々な場面で音楽が用いられることで、舞台進行をサポートしたり、細やかな心情などを表現することができているのです。

歌舞伎の音楽は、歌舞伎役者さんの演技を客席に効果的に伝えるためなどに用いられ、長唄や義太夫節、歌物。常磐津節、河東節などの歌舞伎音楽があります。
これらのことについて知っておくことで、歌舞伎を今よりももっと楽しむことができるようになって、歌舞伎がもっと身近なものになるのではないでしょうか。

 

日本の伝統芸である歌舞伎をもっと楽しみましょう。




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